活動状況

デジタル・エコシステム研究会

主 査 :  岡田朋之

幹 事 :  北村順生、脇浜紀子

研究会主旨: 

今日の社会がグローバルな諸課題(地球環境、格差、安全保障等々)にとり囲まれるなか、持続可能な発展を実現しうる社会の制度設計や政策立案に向けて、ICTの果たす役割について考える。くわえて関西地域が有史以来日本の政治や文化、産業の極としても大きな役割を果たし、また本学会の設立以後は情報通信研究の中核のひとつを担ってきた経緯を踏まえて、当地域の発展にICTがどう資するかも交えた議論の展開をめざす。

2025年度 第1回 デジタル・エコシステム研究会開催のお知らせ

日 時: 

2026年3月20日(金)13時30分~16時00分
場所:大手前大学 さくら夙川キャンパス K201教室(兵庫県西宮市御茶家所町6-42)
https://www.otemae.ac.jp/about/access/
※ハイブリッド開催(Zoom使用)。 お申込みのさいに「リモート参加」を希望された方には、後日配信URLを送信いたします。

テーマ:VTuber文化はいかに記述されうるのか?

報告者:山野弘樹(千葉工業大学)
概要:
 近年、「VTuber」と呼ばれる活動形態が社会的に広まりつつある。一般に「VTuber文化」と総称されるこの文化は、2016年12月――すなわち「バーチャルYouTuber」の草分け的存在であるキズナアイの活動開始の月――を象徴的な起源として発展してきたものである。そこから、「巣ごもり」を余儀なくされたコロナ禍を決定的な契機の一つとして、VTuberは急速に社会的知名度を獲得していった。現在、インターネットにおける大規模企画においてはたいていVTuberも参加しており、アニメや映画の主題歌をVTuberが担当する事例も増え続けている。
 しかし同時に、「VTuber」とは非常に錯綜した概念である。VTuber文化を構成する諸文化は複雑に絡み合い、その様相はそのままVTuberコンテンツの多様性へと直結している。例えば、2025年5月24日にYouTubeで初配信を行った「うおむすめ」(黄金マアジ、紅波マダイ、桃川ニジマス)は、いわゆる生身の姿で(顔だけをアイコンイラストで隠しながら)海釣りをするロケ動画を公開しているが、彼女たちは一般にVTuberとして見なされている。他方で、2026年1月24日・25日に日本武道館で単独公演(バーチャルライブ)を行った如月千早は、一般にVTuberとして認められていない。一体、この差はどこから出てくるのだろうか? いかなる要素が彼女たちを「VTuber」たらしめるのだろうか?
 今回の発表では、VTuber文化を構成するいくつかの文化をピックアップしつつ、広大無辺で複雑なVTuber文化を明晰に見通すための説明図式を提案することを試みる。こうした試みは、ひいては多様な現代カルチャーの諸相、および「推し活」を通して心を動かされる人々の心性やその社会的行動を解明するプロジェクトの端緒を開くものとなるであろう。


参加費:無料(事前申込制)
申込方法:Googleフォームによるによるお申込み
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSffxgvJWfzYnrb5CMIBfTIE7tKDhq4BkXWlrL4LJKzyhX5Q-A/viewform?usp=header
申込締切:2026年3月18日(水)※先着150名(対面50名、リモート100名)
共催:大手前大学交流文化研究所、情報通信学会デジタル・エコシステム研究会
問い合わせ:交流文化研究所(E-mail:kouryu@otemae.ac.jp)