活動状況

第29回国際コミュニケーションフォーラム
「クールジャパン 放送番組・海外展開の新時代」

開催日 2012年11月9日(金)14:00〜17:30
会 場

青山学院大学 青山キャンパス17号館6F 本多記念国際会議場
(東京都渋谷区渋谷4-4-25)

テーマ

クールジャパン 放送番組・海外展開の新時代

シンポジウム1

「最新の中国ネット映像配信事情―正規流通と違法流通」

パネリスト: 

坂田俊介(コンテンツ海外流通促進機構)
永野行雄(コンテンツ海外流通促進機構)
前田哲男(弁護士)
宮川雄一(クロスワープ)

モデレータ: 

内山隆(青山学院大学)

シンポジウム2

海外番組展開 -出したい番組、引きのある番組、出すべき番組―

パネリスト: 

天城靱彦(NHKエンタープライズ/東京TVフォーラム実行委員長)
君嶋由紀子(日本テレビ放送網コンテンツ事業局国際事業部)
斎藤信吾(日本民間放送連盟国際ドラマフェスティバル担当)
佐藤輝彦(総務省情報通信作品振興課(コンテンツ振興課))

モデレータ: 

菅谷 実(慶應義塾大学 本学会会長)

参加費

無料

懇親会

18:00 〜 20:00 アイビーホール

懇親会費

4000円

主 催 公益財団法人情報通信学会
開催概要

放送番組や映画は、国際コミュニケーションの一角を担うものです。ジャーナリズムや芸術性といった非営利の側面の活動が重視されてきましたが、その製作には少なからずの費用を要するために、その“流通”は、ビジネスとしての側面も強くもつものであります。
伝統的に放送番組の国際流通は、典型的なBtoB構造ですし、その映像の興味深さや楽しさを提供することの裏側には、非常に多くの大変な法的、経営的な処 理を伴うものでありました。英語圏のものが圧倒的に支配する映像の国際市場にあって、日本の番組も健闘しているともいえますが、過去も現在も、いろいろな 課題に直面しています。
そのひとつがインターネット上の映像配信の普及です。違法流通が起こりやすいこの媒体も、既に視聴者との接触には重要な媒体となっています。国際展開する にあたっては、インターネットのほうが取り組みやすい国もあるでしょう。しかし遺法流通への意識を持たなければ、既存のフィジカルのBtoBの取引すら壊 すものになってしまいます。本会では、特にわが国コンテンツにとって影響力の大きな中国市場をとりあげて、違法流通対策とともに正規流通への取り組みも含 めて、討論を行います。
映画と異なり、多くの放送番組は当該放送エリアの国や地域を想定して製作されるものです。その分、国際流通は文化的なギャップから難しくなるともいえます が、それを乗り越えることの意義もあります。長年、海外番組販売は、担当者の努力のなかで、波及効果や外部性といった側面が忘れられることはありませんで した。もちろん民間事業者が行うならば収益性も無視するわけにいきません。そうした意義や意思、様々な取組み、またわが国として海外への番組発信の今後の 可能性について、討論を行います。